7月17日(日)17:30。開始前の店舗写真を撮影しようと「こゆ夜市」の会場となる、るぴーモール虹ヶ丘商店街(新富町富田2丁目)へ向かうと、すでに浴衣を着た子どもたちや家族連れなど多くの人々でにぎわっていた。
開店準備を進める店舗の前を、大きなスピーカーを抱えた運営の方が「お買い物は18時までお待ちください」と繰り返しアナウンスして回る程であった。
運営を行うのは、こゆ地域づくり推進機構。シャッター商店街と呼ばれる人通りの少ない場所を以前のように人が集まる場所にしたい、町外から様々な人が訪れて交流できる場をつくりたいという想いから、地域の内外から出店者を募り、コミュニティづくりの場となる「こゆ朝市」を実現した。
開催日は毎月第3日曜日。通常は朝市(10-13時)だが、7-9月は夜市(18-21時)の開催となる。
そして今回、2年ぶりに夜市が開催される運びとなった。
子どもたちが元気に走り回る朝市、徐々に日が落ちていきゆっくりとした空気が流れる夜市。どちらも雰囲気は異なるものの、毎月多くの方が訪れる人気のイベントだ。
18時の開始と同時に、あっという間に列が伸びていたのは低糖質専門店「BLUE OWL(ブルーオウル)」さん。
前回、初出店となったこゆ朝市では人気のグルテンフリーサンドイッチが瞬く間に完売し、多くのファンがいるお店である。
その人気は今回の夜市でも。一度買い物をしたお客様が、しばらくして再び列に並んでいた。
実際に宮崎市で営業しているカフェでも、午前中に来店しカフェで食事をしたお客様が、午後に再来店しお土産用をテイクアウトされることもあるそうだ。
「朝市とはまた雰囲気が違いますね。でも朝市と共通して言えるのは、皆さんがめちゃくちゃ楽しんでいて、こちらも嬉しくなるようなイベントです。」
笑顔でそう話してくださったのは店主の菊池和洋さん。
コロナの影響により、宮崎市で営業するカフェが打撃を受け「待つだけでは」と感じていたところ、別のイベントで知り合ったこゆ朝市常連店舗の方に「良いイベントだよ」紹介してもらったことで縁が繋がり出店することとなったそう。
菊池さんのおすすめはカフェでも食べることができる「クラウドブレッドサンドイッチ」。
小麦粉を使っていないグルテンフリーの超!低糖質サンドイッチは、卵とクリームチーズで生地をつくっているため、セットになっている二つで、おおよそコンビニのおにぎりの五分の一~七分の一の糖質量となっている。自家製のタンドリーチキンやケイジャンチキン、スモークサーモンなど約5種類と種類も豊富。
実際にスモークサーモンのクラウドブレッドサンドイッチを食べてみたが、サラダ感覚で食べられるものの、女性であれば十分満足できる量であり、小麦粉を使ってないことを感じさせない美味しさであった。
「本当は、今回の夜市に合わせてアルコールに合うものを考えたかったが、他のイベントなどが重なり間に合わなかったんですよ…!」
今後、どんな新商品が登場するのか。BLUE OWLさんから目が離せそうにない。
改めて知った。食べるしあわせ
皆さんにとって、安心安全な食べ物とは何を想像するだろうか。
私がイメージした安心は「低糖質」「低カロリー」など食べ過ぎても問題なさそうなもの。「国産」「添加物が入っていない」ものが安全と感じる。
とはいえ「ダイエットは明日から」が口癖の万年ダイエッターな私は、好きなものを好きなだけ、好きな時に食べている。
「今はうちの商品が普通に食べられる」
そう語った菊池さんは、ご自身が20歳の時に1型糖尿病を発症して以降、血糖値が上がってしまうことを防ぐために甘いものを食べたくても食べることができなかったという。
BLUE OWLさんのお客様には、持病を持っている方、ダイエット中の方、美容に関心のある方、アスリートの方。そして意外と多かったのが産前産後の妊婦さん。
安心して好きなものを食べられない。その人にとって食べることで安全ではなくなること。想像していなかった多くの方々が、気を付けながら食事をしている。
BLUE OWLさんは人々が楽しく幸せに食べることができるよう日々支えている。
「まだまだうちのお店のことを知らないお客様も多いと思う。もちろん普通のケーキを否定するわけではなく、今日は低糖質にしておこう等、選択肢の一つとして徐々に広まってほしい。」
自分が食べたいもの、食べることができるものを自分の意思で選んで食べることができる幸せ。そんな幸せを作り出している低糖質専門店「BLUE OWL」さんを、選択肢の一つとしてみるのも良いのではないだろうか。
【参考】
低糖質専門スイーツストア BLUE OWL&VENT
HP:https://blueowl-vent.com/
Instagram:https://www.instagram.com/blueowl.fika/
こゆ朝市・こゆ夜市
Instagram:https://www.instagram.com/koyu.asaichi/?hl=ja
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