笑顔を引き出す、魔法の屋台。地元住民に愛される喫茶店のこだわりとは?

新富町働く

午後6時、こゆ夜市の開始と同時にずらりと長蛇の列ができたお店があります。
それが、新富町にある喫茶店 珈琲専科・批呂 の屋台です。
取材当日のその日は、声をかける隙すら見当たらないほど。

なぜ、これほどまでに人気の屋台となったのでしょうか。普段は喫茶店・珈琲専科批呂でコーヒーを焙煎している、渡邉卓三さんに話を伺いました。

店舗と出店で違う品揃え。喜ばれるためのこだわり

長い列に30分以上並び続けた人たちは、みんな笑顔で屋台から去っていきます。嬉しそうに持っているのは夏祭りの大定番「かき氷」や「フライドポテト」です。

普段はオムライスやハンバーグを出している喫茶店のはずが、こゆ夜市の時には定番屋台に変身を遂げているのです。

お店で作った物を、容器に入れて販売すれば手順が簡易になるにもかかわらず、なぜ、フライヤーやホットショーケースなど、まるで屋台が専門かのように設備も整え、商品を提供しているのでしょうか。

”街の人の笑顔のため、市は市らしく。市で人気のある商品を揃えている。
喫茶店の楽しみ方と祭りの楽しみ方は違うから、商品の楽しみ方も違うんだよ。”

こゆ朝市・夜市をお客さんに満喫してもらうためには、「ならでは」の商品にし、食べ物としてだけではなく、こゆ夜市全体を楽しむことが大切だと、渡邉さんは言います。

雰囲気全体で楽しませてくれる商品だからこそ、大人から子供まで幅広く喜ばれていることがわかります。

でも、こだわりの珈琲は屋台でも外せない

そんな王道屋台の中で、喫茶店の顔が垣間見えるのが「アイスコーヒー」でした。

このアイスコーヒー、やはりこだわりが一入。喫茶店で厳選した豆を焙煎機にかけ、水出しして持ってきたのだそう。本格的なアイスコーヒーが、屋台で150円で飲めると大人に人気の商品となっていました。

特に、渡邉さんは豆の鮮度を大切にしていて、全て自身で焙煎をしているそうです。

”焙煎後、時間が経ってしまうと酸化して味や風味が落ちてしまう。お客さまには鮮度のいい、美味しいコーヒーを味わってほしいので、少量ずつ、焙煎機にかけて提供しています。”と熱く語ります。渡邉さんのコーヒーへの愛が伝わってきます。

屋台のコーヒーまでこだわり抜いた、渡邉さんのおすすめのコーヒー豆は「エチオピア産」の豆。しっかりとした酸味とフルーティーな香りで高級感のある味わいで、喫茶店でも人気のコーヒーです。

喫茶店 珈琲専科・批呂では食後のコーヒーとして出しているので、ぜひ飲みにきてほしいと、疲れながら振り絞った笑顔で答えてくれました。

るぴーモール虹ヶ丘商店街を人で溢れ返したい

今年で5年目を迎える「こゆ朝市・夜市」。商店街の人手が大きく変わったと目でも肌でも感じると、教えてくれました。

”年々、商店街に人が増えている。こゆ財団が積極的に出店者や宣伝をしてくれるおかげだ。街とこゆ財団が協力することで、こんなにも新富に人が来てくれて、本当に感謝している。今日が過去1番のお客さんかもしれない!”

「シャッター商店街」と呼ばれ、静かだったこの商店街を、昔のように活気あふれる商店街にしたい。その思いから、屋台への熱量が高まり、今の品揃えになったそうです。

こゆ朝市・夜市に行ってもよし!喫茶店 珈琲専科・批呂に行ってもよし!

商品の味だけではなく、その場所と雰囲気を満喫できるよう、考えられた珈琲専科・批呂の喫茶店と屋台。喫茶店では渡邉さんこだわりのコーヒーを食後にゆっくりと飲め、こゆ朝・夜市では市場を楽しめる、屋台フードが選べます。

どちらもお客さまが最高の笑顔になれるよう、そして、お客さまが楽しく過ごすことで街に人が戻ってくるよう考えられていました。

喫茶店 珈琲専科・批呂は土日祝以外の11時30分からランチ営業をしています。渡邉さんのこだわりのコーヒーを飲みに行ってみてはいかがでしょうか?

(喫茶店 珈琲専科・批呂:https://shintomi-app.jp/shop/13

一般財団法人こゆ地域づくり推進機構

2017年4月に設立した地域商社です。「世界一チャレンジしやすいまち」というビジョンのもと、地域経済の創出に取り組んでいます。主に、1粒1000円の国産ライチのブランディング・販売や、起業家育成塾「児湯シータートル大学」「地域を編集する学校」などを実施しています。

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