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財津豊美さんがボランティアに生きる原動力。それは最愛の人への想いだった

宮崎県新富町、湯之宮座論梅近くに48年間暮らす財津豊美さん。大阪に生まれ、20歳前後から神戸の福祉施設や愛知県のコロニー(障がい者を隔離する施設)に勤めた経験をもち、社会福祉や保育現場に身を置き様々な経験と学びを積まれています。

19歳で知り合った、2歳年上の財津弘さん(新富町出身)と恋に落ち、結婚。弘さんの実家に移り住み48年、3人の子育てをしながら新富町民として暮らしてこられました。

同居する娘さんとともに孫娘も育て上げ、今は娘さんと2人暮らし。ボランティアをはじめた財津さんの心には、福祉教育に惜しみなく力を注いできたご主人・弘さんへの敬愛の念が常にあります。

ボランティアをはじめたきっかけは?

ボランティアを始めたのは、父様(とうさま)がお空に行ってからですね。気持ちが沈んでいた頃、近くの保育園の園長先生から「食生活改善推進委員になって活動しないか」と誘われたんです。

ご主人の弘さんを常に『父様(とうさま)』と呼ぶ財津さん。食生活改善推進委員をはじめたのをきっかけに、多様なボランティア活動に携わる生活がスタートしました。

●食生活改善推進委員

家庭教育学級や親子クッキング、もぐもぐ教室など、小学校や保育園で子どもや親たちと一緒に調理をして食の大切さを伝える、食育活動に取り組みました。幼稚園職員として働いていた時期もありますので、大好きな子どもたちと触れ合える時間にとても癒やされました。

平成21年8月29日、上新田小家庭教育学級にて。写真左が財津さん

日本赤十字社のボランティア

縁があって高鍋にある日本赤十字社の県支部の方に、ボランティア活動のお誘いを受けました。献血の呼びかけをしたり、日赤の活動を伝えて寄付をお願いして回ったり、できる範囲でこちらも活動をさせてもらいました。「赤十字の父」と呼ばれるアンリ・デュナンの生誕の日(5/8)に、JR日向新富駅の清掃活動も行います。

母子保健推進員

新富町のいきいき健康課が担当する、母子保健推進員(子育てアドバイザー)に登録。生後1〜2カ月の赤ちゃんがいるお宅にうかがい、赤ちゃんの成長はもちろんですが、ママの心身の健康が大事です。「じいばあは近くにいるの? 何でも話せる友だちはいる? 1人にならず、周りにたくさん甘えてね」と話しながら、ママの様子をうかがっています。とにかく大変で戦争のような日々だけど、あっという間だから楽しんでほしいです。

「ブックスタート」という、赤ちゃんへのはじめての絵本の読み聞かせもします。赤ちゃんをテレビから離して、ママの声を聴かせてあげてほしい。声は少し高めに、ゆっくり長〜く読んであげるように話します。絵本を読むママの声は、赤ちゃんにとってラブソングなのですから。

若いママや赤ちゃんと触れ合えるボランティアの時間は、財津さんにとってかけがえのない時間。「子どもは神様からの贈り物ですよ。見ているだけでうれしくて…涙が出ます」と話します。

財津さんがママたちに手渡す言葉

子育て面だけでなく、地区の高齢者を対象にした「生き生きサロン」でも、ボランティアのまとめ役“キーパーソン”として活動しています。

●生き生きサロン“キーパーソン”として

湯之宮地区内に住む75歳以上で一人暮らしの方のお宅を、2カ月に1回訪問します。10人ほどのメンバーのうち、1回に5人ほど集まって活動します。人間の体は心や気持ちが作用するので、手作りのお弁当などを持っていって話をします。笑える気持ちになると体も元気が湧いてきます。「美味しいねえ」「幸せね」と声をかけながら、私も一緒に幸せをおすそ分けしてもらっているんですよね。

2005年の敬老会で、仲間と安木節を踊ったときの写真。会場は笑いに包まれました

財津さんのボランティアを支える、「父様」への敬愛

16年前、お空に旅立たれた「父様」に対する思いは決して色あせない財津さん。これからの目標は? との問いに、迷いのカケラもなく真っすぐにこう語ります。

「私も子どもたちも心から敬愛し止まなかった父様のように生きたい。父様の続きを生きるつもりで生きています」。

結婚の節目に弘さんと立てた誓いの言葉。子どもたちが絵を描き、額に入れて今も大切にしています

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