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「植物で人がホっとする。でお茶なんですよ」宮崎県新富町の新緑園 羽澤純吾さん~

ポカポカと春の陽気の中、水をはったばかりの田んぼの間を歩いていきます。新緑園の羽澤純吾さんに案内され、店舗のある場所から少し歩くと、茶畑が見えてきました。

 

モーツァルトを聞かせてのびのびと


この茶畑は、2014年から16年まで、全国茶品評会の蒸し製玉緑茶部門で、1等1席となる農林水産大臣賞に輝きました。三連覇は、60年ぶりの快挙でした。

育てている品種は、全国でもメジャーなやぶきたです。よく見ると、随分、低く刈ってあります。「去年はもう少し背丈が高くて、もっと枝数が少なくかったんです。そしたら、出た芽が強すぎたんですよね。今年は高さを抑えて、枝数も確保しつつというイメージを持っています」。

3月末、新芽はまだ1cm弱程度。1ヶ月後には3cm程度まで伸びます。この新芽たちには、なんとモーツァルトを聞かせそう。「3週間ぐらいですけど、芽が伸びてくる期間は少しでも気持ちよくと思って始めたんです」と羽澤さん。茶畑の中に流れるモーツァルト。想像すると、なんて爽やかな光景でしょう!

どのやり方が正解か。考えるのが面白い

羽澤さんは、新緑園に入社して約15年。お隣の高鍋町の出身で、最初はお茶にまったく興味がなかったそうです。「僕が遊び惚けてたのを心配して、近所の人が紹介してくれました。社長には『面接の時は、態度がでかかった』て言われますね」と笑います。

茶園管理の業務につき、入って2日目ぐらいには茶刈機に乗りましたが、2、3年は「分からないことが分からない」という試行錯誤が続きました。いろんなお茶屋さんと交流を深める中で、だんだんとお茶に魅了されていった羽澤さん。「最初、農業って毎年、同じことをすればいいっちゃろと思っていて。でもよく聞いてみるとみんなやり方が違うんです。知れば知るほど面白い。お茶をお客さんに提供するのも、茶道と一緒で、簡単に極められない。それも面白いですね」。

枝づくりについても、詳しく教えてくれました。「毎年切る人もいるし、2、3年に1回切る人もいるし。切る時期も一番茶後に切る人もおったり、二番茶後に切る人もおったり、本当にに人それぞれです。やっていって正解が分かる。いろんな要素があるんです」と、興味深い話は尽きません。

霜が降りる時期は夜中に飛び起きることも

今年は、冬の寒さが厳しく、いい品質のお茶が期待できそうだとか。お茶は冬眠するので、冬場しっかり寒い方がいいのです。

管理に注意しなければいけないのは、冬よりも春先。霜が降ると、お茶の新芽が全滅してしまうのです。それを防ぐには、水をかけてお茶の葉を凍らせます。不思議な気がしますが、凍る時に潜熱を放出することで、0℃以下には下がらないのだそうです。

冷える時期、羽澤さんは眠れない日々を過ごします。「防霜ファンがあって、その設定温度によって、冷えたら僕の携帯が鳴るようになっています。すぐにここに上がってきて、合羽を着て、水栓を開いてかけないといけない。先週は3日連続で2時、4時でした。朝、携帯鳴ってないよね、と飛び起きることもあります」。

お茶に親しむピクニックイベントも!

お店に移って、おいしいお茶を出していただきました。まろやかなうまみが口いっぱいに広がります。店内は茶香炉も焚かれ、香りに心から癒されます。お茶やお茶にまつわる雑貨など、厳選したものが並んでいるので、ぜひのぞいていただきたいです。

羽澤さんは、宮崎産のお茶の魅力について「日照時間が多いことで濃い、葉の外観も濃いお茶ができることですね」と話します。宮崎の自然を活かした、素晴らしいお茶は、先にも述べたように、全国でも高い評価を受けています。

そして今年も間もなく、全国茶品評会に向けた茶摘みが行われます。毎年、4月下旬、摘み方の指導を受けて行っていますが、この時はお店のOBの方も含めて、200名が集まります。地元みんなで応援、期待しているのがよく分かるエピソードです。そのほか、5月3日には、誰でも参加できる「新茶deピクニック」もありますので、こちらもお楽しみに。

「“茶”という漢字は、草かんむりに“人”が“ホ”っとするって書くでしょう。社長の受け売りですけどね」と羽澤さん。みなさん、日本茶で、ホっとひと息、つきませんか。

 

日本茶専門店 新緑園
住所/新富町新田15530-2
℡/0983-35-1057 0120-092650
営業時間/平日9:00~18:00、土日祝9:00~17:00
定休日/第1日曜(5月、12月を除く)、12月31日~1月3日

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