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芸能界にもファンが! 新富町のお母さんが握る鶏めし、なぜ人気?

見た目はごくごく素朴な、“鶏めし”のおにぎり。
実はこれ、2011年『ご当地グルメコンテスト』で宮崎県の市町村のトップに君臨して以来、老舗デパートや空港で販売され、今では芸能界にもその味に魅了される人がいるほどの人気ぶりなのです。

新富町で生まれたこのおにぎりが、どうしてここまで愛されているのでしょう。
作り手である「むつみ会」代表の村岡福代さんにお話を伺いました。

こっくり甘い脂をまとった弾力のある米粒に、後を引く出汁の旨味。頰張ると、ホロホロと口の中でほどける。

素材のコクと旨味を芯まで炊き込む

濃厚な甘味、旨味、コク深い脂をもつ「ネッカリッチ味鶏」のガラを煮込んで丁寧にとった出汁。そこに米を加え、通常の1.5倍ほども時間をかけてじっくりと炊き込むことで、芯まで味を染み込ませます。ごぼう、鶏肉、シイタケ、粘りの強いもっちりとした食感の米など、おいしさと相性にこだわって選んだ素材は、すべて宮崎県産です。

素材の旨味を最大限に引き出せるよう、煮出す時間にもこだわった。

「特にネッカリッチ味鶏は、ふつうの鶏とは脂のコクが全然違うんですよ。素材はどうしてもいいものを使いたくて、開発当初はずいぶん色々と試しました。味見に味見を重ねて…そのおかげで、私たちみんな立派な体に育っちゃった(笑)」と村岡さんは朗らかに笑います。

とことん惚れ込んだ、あの鶏めしの味

もともとここ新富町で“鶏めし”というと、消防団のまかない飯として食べられてきたもの。男性が腕をふるう、いわゆる“男の料理”で、ごく普通に人々の暮らしに溶け込んだ一品でした。

鶏めしづくりはかなりの力仕事。しかし63歳の村岡さんは、毎朝これを一人でこなす。

村岡さんが鶏めしを作り始めたのは、とある出会いから。

「町内に、昔から鶏めしを作り続けていたおじいさんがいらして。私が20代の頃、初めてその方の鶏めしを食べて、『こんなにおいしいものがあるのか!』と、その味に心底惚れてしまったんです。自分でも作れるようになりたくて、ずっとおじいさんの後を着いて回って手元を見て覚えました。もともと農家のお嫁さんが集まる婦人会だった『むつみ会』でも受け継いで、地区のお祭りなんかで出すようになったんです」。

その後、2011年に開催がスタートした『ご当地グルメコンテスト』に参加してみないかと町から声がかかり、勇んで出品したところ、見事優勝。新富町の“お母さん”が握ったおにぎりが一躍脚光を浴びたのです。

それからは、有名デパートや空港、サービスエリアなどでの販売がトントン拍子に決まり、新富町を代表するグルメとして、ふるさと納税のお礼の品にも選ばれました。

「定期的にまとめて買われるお客さんもいらっしゃるみたい。『ここのが一番おいしいわよね』なんて声を聞くと、やっぱりうれしくて。やっててよかった、って思うんです」。

ただ、ひたむきに。握り続ける1日140個のおにぎり

型で計量してから、まだ湯気が立ち上る熱々の鶏飯を、ひとつひとつ手作業で握っていく。

「むつみ会」のメンバーは現在3名。その中で、毎朝手作業で鶏めしを仕込み、握っているのは、村岡さんただ一人です。朝3時に起き出し、大釜で出汁を煮立たせて大量の鶏めしを炊き込み、おにぎりにしてパック詰め。一日に握る数は、なんと140個にも及びます。

「他のメンバーはみんな農業をしているから、朝はどうしても時間が取れなくて。でも私は、農家をやめてまで、こっち(鶏めしづくり)に取り組もうって気になったの」。

かく言う村岡さんも、日中は飲食店の厨房で働く“二足のわらじ”生活。目の回るような忙しい日々の中、村岡さんを突き動かしているのは、あの日覚えた感動でした。

「朝早くから仕込んでると、近所の人に『あんたのとこの鶏めしの匂いが朝ごはんじゃが!』って言われるよ(笑)」

「あの時食べたおじいさんの味、新富町で郷土料理として守られてきたものを、何としても伝え続けていきたい。それが一番の原動力です。

もう何年もうちの鶏めしを食べてくださっている方に『絶対にこの味を変えないで、守っていってくださいよ』という言葉をもらったこともあります。その期待に応えるためにも、私にできる限りのことをやっていくつもりです」。

素朴でありながら、噛むほどに旨味が湧き出す奥深い味わいは、長年にわたって鶏めしづくりに情熱をかけてきた村岡さんの努力によって培われたものでした。新富町で当たり前に愛されてきたこの味を、一度は味わってみてはいかがでしょうか。

◎新富町ふるさと納税はこちらから

むつみ会の手作り鶏めし+塩むすび

 

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