元学校教諭 大川さんが教えてくれた新富町・観音山の知られざる歴史

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新富町の魅力。


それは「新富町を好きな-ひと-がいる!」ということではないだろうかと
この町を好きな人の一人、大川直子さんにお会いしてそう思った。

大川さんは新富生まれの新富育ち。
年はヒ・ミ・ツ♥(70すぎということだけは分かりました)
元学校教諭。
職を辞してからはあれやこれや気の向くまま興味の赴くままに
県内を縦横無尽に動き回っていらっしゃるそうでとにかくアクティブ。
自ら「新富町行ってみろ会」を結成し、
町内の面白スポットを探してはオリジナルウォーキングコースを作り、
年に一度はお友達を集めて歩こう会を開催しているというのだから驚きだ。
ついこの間は日之影町探索をしオリジナルコースを作成。
最後はお友達を集めてツアーを実施。

「仕事」だからではない。全くの…「趣味」

子供の頃から新富町のあらゆる場所を探検し、
気になるところを発見しては足を伸ばし、
文献を見つけ、その由来などを探したそう。
時には大学時代に集めた資料を読み返して!

 

「歩くだけじゃつまらないでしょ。
でも何かを見ながらだと、、、楽しいでしょ。」

 

新富町の魅力はなんですか?と単刀直入に聞いてみた。

 

「こんな小さい町だけどね。面白いところがたくさんあるのよ。」

 

日本で唯一ではないだろうか。
月9も深夜に放送される「一部地域」
交通の便も悪い「裏日本」
そんな宮崎県の中でもさらに少しマイナーな町であろう「新富町」
この町を「何もない」「つまらない町」という人も少なからずいるはずだ。
そんな中で、「この町は面白いところがたくさんある」「この町は素晴らしい」と
70年以上住んでいても、そう思える人がいる。
それは間違いなく新富町の魅力であり財産だ。

大川さんと過ごした1時間半。
私はすっかり大川さんのことが好きになった。

そして、大川さんが大好きな新富町のことも
私は大好きになってしまっていたのだった。

知るも愛。伝えるも愛。

私の町に、私の町を大好きな人はどれくらいいるだろうか。

私の町にいる、私の町を好きな人に、今度は会いに行ってみようと思った。

 

 


今回大川さんに案内してもらったのは「観音山公園」
新富の、駅のすぐ裏側、東手に位置していて駐車場もアリ。
四国八十八ヶ所。西国三十三ヶ所の石仏が安置されていて、
山を登りきると、新富の浜が一望できる展望台と灯台がある。


宮崎県は四国や近畿から移住してきた人が多い県。
大正11年、故郷を偲ぶ移住者の方たちが故郷に帰らなくても、お参りができるようにと
自分の故郷に近い寺に安置されている石仏を奉納。
案内してくださった大川さんのひいおじいさんも明治時代に香川県から新富町に移住。


石仏は先祖代々受け継がれ、それぞれに管理されている。
年に一度、お彼岸の日にはこの石仏を奉納した「大師奉参会」で集まり
お経を上げている。

管理する人がいなくなった石仏は苔むし蔦が這う。
石仏のお顔に絡まる蔦を取ってあげる大川さん。


戦時中は海側にある洞窟が軍隊の潜伏場所になった。
観音山公園の石仏も、空襲によりバラバラになるものが多かったが、
終戦後、町民たちの手によって元に戻された。

数年前にも若者によって倒されるなどの被害があったが、やはり町民の力で、修復したのだった。


山の上にある展望台からの景色。新富の浜が一望できる。
が、「もうちょっとこの山に生えている木をちゃんとしたらね。180度以上海が見えて、もっとステキになると思うの」と大川さん。
こゆ財団の皆さん!山は新富町に住んでいる個人の方のものだそうですが、
是非とも木を切ってあげてください!
絶対にもっと人が来る場所になるはずです。勿体無い!


山の海側には洞窟がある。

ここには昔、鬼がいて、海から矢を放ち退治したという伝説からこの辺りの地区は「鬼付女(きづめ)地区」と呼ばれるようになった(昔は「女」ではなく「目」と表記していたそう。「目」はないだろ~、ということで「女」になったそう)


 

「ここを毎日お掃除してくれている人がいるの」

被っていた帽子を取り、丁寧に頭を下げ、手を合わせて中へ入る。
祀られているのは室町時代に浜に流れ着いたという木の仏様。

「この洞窟は自然にできたものよ」と言われて横の地層に目をやると、たくさんの貝の化石。

大昔、この場所は海で、波の浸食によってできた洞窟だと大川さんは言う。

「向こうの山にも同じ貝の化石があるわよ」

ということは、、この観音山は大昔は海に浮かぶ島だったのですね!

…と考古学女子二人の話は尽きない。

 

 

 

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