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遂に完成&発売間近! 国指定天然記念物・座論梅の梅で作った「座論梅梅酒」

「天然記念物の座論梅で梅酒を作りたい」

新富町の伊藤酒屋・伊藤寛人さんの思いが遂に実現しました。

香り高く、琥珀色をした梅酒が1本1本ビンに詰められ、総数110本。 3月中の発売に向けた準備が着々と進められています。

できたての梅酒の香りを確かめる伊藤さん

国指定天然記念物『湯之宮座論梅』

新富町の代表的な名所である『湯之宮座論梅』を知っていますか?

昭和10年、国の天然記念物に指定。もとは1株だった梅の木が横に伸び地について次々と繁殖し、現在は約80株になった樹齢300年以上の梅園。花が香り咲く毎年2月上旬には「座論梅梅まつり」が開催され、地元に親しまれ続けている名所です。

↓湯之宮座論梅

http://www.town.shintomi.lg.jp/1121.htm

酒屋ができる地域貢献を探して

伊藤さんが座論梅の梅で梅酒を作る発想に至ったのは、鹿児島県の酒屋仲間が地域とともに運営している“19歳の焼酎プロジェクト”に刺激を受けたことがきっかけ。「自分にも何か地元のためにできることはないだろうか」という思いを長く抱いていたそうです。

新富町と言えば「座論梅」。梅の実が使えないだろうか。

地元の地域商社『こゆ財団』に相談し、新富町に掛け合って許可を得て、昨年5月に奥様と2人で座論梅へ。

「意外に小粒で、予想以上に大変な作業でした」。悪戦苦闘する伊藤さんのもとへ役場職員たちが手伝いに来てくれ、約80kgの梅の実を収穫しました。

座論梅にて梅の実を収穫する伊藤さん(2018年5月)

綾町『大山食品』に梅酒製造を委託

そして、梅酒に加工するため梅を持ち込んだのが、宮崎県綾町に工場を構える『大山食品』。新富町には酒造場がないので、以前から付き合いがあり小ロットでも対応可能な同社に製造を委託することに。

インタビューを受ける『大山食品』の大山社長

依頼を受ける約2年前にリキュール製造の免許を取得していた、同社社長の大山憲一郎さん。「伊藤様からお声かけいただき、そういうプロジェクトならぜひ参加したいとお受けしました」。座論梅という国の天然記念物を使うという、地域資源を活用した商品開発であることも、大山社長の職人魂に火をつけたようです。

「すっきりとした、梅の風味を生かした梅酒を作りたい」。

伊藤さんの求める梅酒の味を大山社長にしっかり伝え、できあがりの梅酒イメージを明確に共有し仕込みスタート。2018年5月末のことでした。

3月6日、満を持して仕上げとビン詰め

いよいよ梅酒のビン詰め作業が行われるというこの日、『大山食品』を訪れた伊藤さん。国指定天然記念物の梅酒という話題性に、地元テレビ局も取材に来ていました。

樽から引き上げたばかりの梅。こちらも美味しそう!

伊藤さんと大山社長が話し合いながら、最後の微調整。そして、約80リットルのでき上がった梅酒を、手作業で1つ1つ丁寧にビン詰めする作業は手慣れた職人さんならではの仕事です。

手作業で720mlずつ、均等に注いでいきます
こちらも1本1本、しっかりと栓をします
きれいに拭き上げ、保管用の箱に詰めて完了

「濃い琥珀色で、華やかな香りに仕上がっています。座論梅という地域の財産を使った梅酒で、新富町の新たな歴史を作れることは本当にうれしい。数は多くないのですが、新富町にゆかりがある人たちにぜひ味わってほしいですね」と梅酒の出来栄えに目を輝かせる伊藤さん。

「小粒だが高貴な香りの梅。それが感じられる梅酒になり、なかなかの出来ではないでしょうか。濃い琥珀色をしているのは、甘味づけに当社ならではの“きび砂糖”を使ったから。ロックでも、炭酸割りでも美味しいと思いますよ」と、大山社長もしっかりとした手応えを感じている様子です。

がっちりと握手を交わす伊藤酒屋・伊藤さんと大山社長
できたばかりの『座論梅梅酒』。どんなラベルが貼られるのかも楽しみです

価格・発売日はまだ未定ですが、酒屋の地元愛が産んだ「座論梅梅酒」はもうすぐお目見え。

新富町が守り受け継いできた座論梅が、梅酒となって新たなロマンと歴史をつむぎます。

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