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『こゆ野菜カフェ』店長の挑戦!文化と料理を楽しむ新富(S)級グルメ「新富ガストロノミー」

2019年6月29日(土)。宮崎県新富町るぴーモール虹ヶ丘商店街にある『こゆ野菜カフェ』は、とあるチャレンジを控え、スタッフが念入りに打合せ中。永住美香店長と3人の男性スタッフは、間もなく到着するお客様を迎え入れて開催する“文化と料理を楽しむ新富(S)級グルメ「新富ガストロノミー」”の最終確認をしているところでした。

料理の出し方や説明の流れを確認し合うスタッフたち

心の奥底でうごめいていた、ずっとやりたかったこと。発案から1カ月でのスピード実践!

きっかけは、『一般社団法人こゆ地域づくり推進機構(こゆ財団)』の代表理事・斎藤潤一さんが出張先からかけてきた1本の電話。料理を1品ずつ、それにまつわる物語を紹介しながら、お客様に料理の背景を想像してもらいながらより深く味わう食事スタイル、つまり新富ならではの食と文化を楽しむガストロノミーレストランを開いたら喜ばれるのではないか。

その提案に、二つ返事で応えた永住店長。

「地元の野菜についてはある程度はわかっていて、できる範囲でカフェのサービスにも反映していたのだけれど…。もっと地元の農家さんたちにじっくり話を聞きたい。農家に足を運び、そこで得た情報を元にカフェで伝える、提供する。ガストロノミーは、私が心の奥でずっとやりたかったことなのかも知れない、そう思ったんですよね」。

“新富ガストロノミー”を実現するにあたり、心強いスタッフが集結。新富町生まれの宮崎新名菓“宮崎そばフロランタン”開発スタッフ、椎葉村『よこい処 しいばや』の椎葉昌史さん。東京の飲食店で働いた経歴のある地域おこし協力隊の2人、タイキさん、フミヤさん。それぞれの得意分野をベースに、調理法はもちろん量や形、サービススタイルまで知恵を出し合い、試行錯誤を繰り返して迎えたこの日。さあ、いよいよ実践です。

来店したのは、東京からのお客様たち。何度も新富町に足を運んでくださっている方々ですが、この日の“新富ガストロノミー”に対する期待感か、その表情は明るく声は弾んでいます。

“新富ガストロノミー”スタート!

いよいよ、“新富ガストロノミー”がスタート。まずは3時間前から仕込んでいた「氷出し茶」から始まる、全7品がこちら。

〜新富町のお茶〜

「新緑園」が作る宮崎茶の最高峰煎茶「まれもの」の氷出し茶

社長の黒木信吾さんは茶鑑定力9段の茶匠という、新富町の日本茶専門店「新緑園」が、厳選した宮崎県産茶葉のみを使い、宮崎茶の最高品質を目指して作った最高峰煎茶「まれもの」使用。お客様が口にする3時間前から茶葉に直接氷をのせ、冷蔵庫内でじっくりと抽出された日本茶はダシのような濃厚な旨味が味わえます。

「氷出しした後の茶葉はそのまま食べても、またお醤油を少々かけて食べても美味しいですよ」と永住店長。

少量でも濃厚な香りと味わいが楽しめる
初めての味と香りに驚きの表情

〜新富トマトとカッテージチーズ〜

酪農家さんから直接仕入れた生乳で作ったカッテージチーズ

新富町の酪農家・松浦さんの濃厚な牛乳を使い、カッテージチーズに。同じく町産のミニトマトをカットし、バジルソースとともに盛り合わせました。

松浦さんは就農まもなく口蹄疫の被害に直面し、数々の苦難を乗り越えて今日に至ります。命の大切さ、食のありがたさを子どもたちに伝えたいと、食育にも活動の幅を広げています。新富町内には、そんな思いを抱く若い酪農家さんたちが増え、力を合わせて活動しています。

「カッテージチーズを作る時に分離した液体“ホエー”でご飯を炊くとバターライスのようなコクが出て栄養価もアップします」と店長。

〜ボーンベジブロススープ〜

農家さんの思いを余すところなく味わうスープ

野菜をたくさん使う“こゆ野菜カフェ”は、新富町の農家さんが作った野菜の切れ端でも無駄にしません。県産鶏の鶏ガラを3時間煮込み、6種類の野菜を入れて丸1日かけて作りました。レンコンは旬の時期に乾燥させたもの、またシイタケは一度から煎りして旨味を出してから入れるているそう。ひと口味わったお客様から「あ〜、旨味が体に染みわたる〜!」と感激の声が上がりました。

〜こゆ牛と旬の野菜プレート〜

1つひとつ、素材を活かしたさりげない調理でカラフルなプレートに

『こゆ野菜カフェ』の人気は、新富の採れたて野菜で作る種類豊富な野菜料理。今回も、スイートコーン、ズッキーニ、パプリカ、インゲンなどワンプレートに10種類以上の野菜が並びます。中でも白ゴーヤは市場に出回らないレア野菜。「白ゴーヤはさっぱりした食べやすい苦みなので、ゴーヤが苦手な方も美味しく食べられると思いますよ」と話す永住店長のお父さん・高橋和太郎さんは、地元でも有名な野菜作りの巨匠。娘の美香さんだから、入手できるのです。。。

真ん中のお肉は“こゆ牛”の薄切り肉。店長オススメの食べ方は、「ズッキーニのスライスで巻いて食べてみてください」。町産パパイヤを使ったドレッシングが全体をバランスよくまとめています。

噛み締めるように野菜を味わうお客様たち
最中に届いた、永住さんの実家で採れたセロリ。お口直しにスティックで飛び入りしました♪

〜一口野菜カレー+新富ピーマン〜

肉詰めならぬ、ピーマンのカレー詰め

『こゆ野菜カフェ』人気の野菜カレー。町の特産である新富ピーマンを器に、ご飯とルウを盛って焼きチーズカレー風に仕上げています。施設園芸で栽培される新富町のピーマンは、味・質・量いずれも県内トップクラス。最近はIT化も進み産地のモデルとしても注目されるほど。「ピーマンは丸焼きで食べると甘くて美味しいんですよ。ぜひ試してみてください」と店長が豆知識をはさみます。

それにしても、ピーマンにカレーを詰めるというこのアイデア!

コースの中のカレーをどう作るか? 一口サイズのカレーとして成立するように、ピーマンの大きさ、ライスとカレーののせ方や分量など、スタッフが幾度も試作を重ねてたどり着いた形なのです。

〜新富ライチ〜

デザートはライチとフロランタンをワンプレートで

国内に流通するライチのわずか1%という、稀少な国産ライチ。その国産生ライチにチャレンジして生まれた「新富ライチ」はまさに今が旬の高級フルーツです。今回は2種類のライチを同時に提供。大玉のライチはあふれる果汁とプリプリの果実で、甘みたっぷりのジューシーさが味わえます。小ぶりのライチは、実はめずらしい種なしの品種。小粒でもさっぱりとした味が好まれ、こちらも人気の高い果実です。

手で皮をむきライチをほおばると…
…こんな表情になっちゃいます

〜宮崎そばフロランタン〜

スマートな仕草で配膳するフミヤさん

フロランタンはパリ生まれの焼き菓子ですが、これを宮崎の素材のみを使って作り上げたのが“宮崎そばフロランタン”。今回、調理スタッフで参加した椎葉さんは、椎葉村でそば処を営むそば名人ですが、このお菓子の開発協力者。新富の特産品の一つであるそばと、発酵バターや金ごまなど県産の優れた食材を結集させて作りました。新富産の宮崎名菓になれるよう、これからもブラッシュアップしていく作品です。現在、生産工場を新富町内に準備中。地域に雇用を創出するためのアイテムでもあります。

そばフロランタン担当のタイキさんが、その特長と今後の展望を話しました

心もお腹も大満足のお客様たち。「やって良かった」とスタッフも感激

全7品、新富を味わい尽くすコース料理を堪能したお客様たちからは、こんな感想が飛び交いました。

「宮崎ってサーフィンのイメージが強かったけれど、野菜がこんなにも美味しいなんて!!」

「野菜や食材を作っている人を想像しながらいただく幸せ…ありがたさが染み込みます。お腹いっぱいだけど、心はとても軽やかです」

「本当に美味しくて、食べながらずーっと驚かされっぱなしでした。味のバラエティーもあって、すばらしい構成力だと思います」

お褒めの言葉を浴びながら、「いつもの『こゆ野菜カフェ』で提供していることを、その思いをより明確に伝え、コース料理として成立するように整えただけなんです」と店長は語ります。

お客様を見送り、ほっと一息つきながら、

「私にとって当たり前の世界が、こんなにも喜ばれるなんて。褒められすぎて、逆にいいのかなって思うくらいです(笑)。今回無事に開催できたのは、スタッフたちが積極的にサポートしてくれたから。唐突な提案ではあったけれど、未知の世界にチャレンジさせてくれた潤一さんには本当に感謝しています」。

スタッフたちも無事にサービスを終え、やりきった表情がとてもさわやかでした。

“新富ガストロノミー”定期開催の予感

成功の余韻にひたり、ほっとするのもつかの間。永住店長のチャレンジはまだまだ終わりません。これから“新富ガストロノミー”を半年に1回のペースで定期開催していくとかしないとか…。

その開催告知を目にしたら、ぜひ参加してみることをおすすめします!

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