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ライチの花が満開。いよいよ5月から収穫期に突入!~ライチ生産者 森哲也さん~

ライチの実は、見たことがありますか? そうです。赤いルビー色の、あの果実です。

ではライチの花は、見たことがありますか?

実は私たちも、今回初めて見ることができました。2月末、新富町「森緑園」の森哲也さんのライチハウスを訪ねて、お話をお聞きしました。

 

白いふわふわの花がいっぱい

ハウスの中は、白いふわふわの花でいっぱい。森さんが「花粉がある短いのが雄花、少し出っ張っている部分が雌花」と教えてくれました。「手でぱっと触ると、花が落ちるでしょう。これをやると、ほら、緑のちっちゃい実が見えるでしょう」。そう言って、どんどん花を揺らします。素手でやると、蜜で手がベタベタになるほどです。

蜂が飛び回って、受粉していました。「巣箱の中、ライチ蜜なんじゃない?」。そちらにもワクワクしてしまいます。

このハウスのライチは植え付けて3年。人の背丈ほどに成長しています。その前に3年間ほどポットで栽培し、その間、なるべく着果させないようにして木を成長させるのだそうです。「いまは1本の木に、だいたい100個前後を実らせるんだけど、これから摘果もしていきます。残すのは、なるだけきれいな丸っこい実。つぶれたような実は中の種が太らないんですよ」。

「おいしいと思ったから」ライチに賭ける

森さんがライチ生産に取り組み始めたのは、約5年前から。既に栽培を始めていた父親の影響でした。森さんの父は宮崎県と農協が産地化に取り組んだ当初から始めて、もう10年になります。

ご実家は、元々はランを栽培する花き農家です。ライチ栽培をしながら、ラン栽培も続けていらっしゃいます。農家を継ごうと、専門学校で花きの品種改良について学んだ森さん。「でも、若い人の花離れがあったり、リーマンショックからは特に調子が悪くなって、贈り物の需要が少なくなってきました」という現状がありました。

花きからの一大転換。気持ちを後押ししたのは「自分がおいしいと思ったから。まずはそこですよ」と笑顔で話します。「ライチは初め、宮崎で育つかどうかも分かりませんでした。父が先に5年やっていたけれど、失敗もしていたし、怖かったですよ。一か八か。売れるか売れないかも分からなかったんです」と苦悩も明かしてくれました。果樹は、ほとんどが植樹して5年以上を経て、ようやく採算が取れ始めます。明るく語る森さんの覚悟に触れた思いがしました。

そしてここで、おやつタイム。冷凍ライチを半解凍していただきました。爽やかな甘みのシャーベットみたいで、おいしい!森さんも「冷凍は久しぶりに食べたけどおいしい!これは当たりやね‼」とにっこりです。

ストレスの与え方は腕の見せ所

森さんのライチの収穫は、5月20日から7月20日ごろまで。「冬場にじっくり温度を上げて、少しずつ育ってくる。夏場は急激に温度が上がるから一気に太る。特に5月のものは最高級においしいですよ。相場も高いので贈答用に絶対喜ばれます」と胸をはります。5月のライチ、ぜひ味わってみたいのですが、量が少なく注文が多いため、食べられたら本当にラッキーです。

ライチの栽培で難しいのは、割れが出てしまうことだそうです。種が太る時期に梅雨で湿度が上がるため、割れやすいのです。ハウス内の温度が上がりすぎないよう、試行錯誤が続けられています。

ストレスの与え方もポイントです。「寒さと水、肥料でストレスをかける。ストレスがあって初めて、実をつけて子孫を残そうとします。ただハウス内で温度を保っているだけではダメ。そこがそれぞれの腕の見せどころです。毎年データを取っているので、この時期に何をやればいいかは、だいたい分かってきましたね」。

もっともっと宮崎のライチを売り出したい

森さんにライチ栽培の面白さは?と尋ねると「こうやって取材で人がいっぱい来るしね」と返ってきました。ランとトマトを作っていますが、ライチには新しいブランドを売り出す手ごたえを感じているといいます。「でもなかなか“宮崎のライチ”というブランドが確立されないのが歯がゆいです。もっともっと名前を知ってもらいたいと思って、いま、こゆ財団と一緒にやっています。一つの産品をいかに大事にして売るかが大切なことです」。

中でも注目していただきたいのが、50g以上の大玉で、わずか1割しかとれない「楊貴妃ライチ」。ふるさと納税でも話題です。

今後は、ライチ狩りの体験ツアーをする予定もあるといいます。「3年~5年後は観光農園もしたいですね。将来的には、お盆まで収穫できるような方法を考えないといけないと思っています。販売期間を長くすることが、ブランド化にとってもいいはずですから」。

ライチという果実に賭けた森さんの挑戦、これからも追い続けていきます。

 

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