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劇団四季もすごいけど、劇団新富町はもっとすごいぞ。町民がプロさながらに演技をする伝統のミュージカルが10年以上も上演し続けられている理由

平成12年の開館以来、町民主役のミュージカルを毎年続けてきた新富町。今年も新富町文化会館で新作「ヒメたちのものがたり」が12月8日(日)に上演されました。

30名以上のキャストには、地元の小中学生を含む約15名の新富町民の姿が。どんなミュージカルだったのでしょうか。

町民の熱演はプロさながら!

今回のテーマは、日本遺産に認定されている古墳。役者たちは古代衣装に身を包むなどして熱演していただのですが…その演技のなんと本格的なことか!歌あり、ダンスもあり(ミュージカルなんで当たり前ですが)、見る者を飽きさせず、しかも歌もしっかり歌えている。すごい、すごいぞ新富町!

出演者の多くは、今年8月に行われたオーディションに合格した町民のみなさん。観覧者の中には、知人や家族を探している様子の方もいらっしゃいました。

現世に現れたコノハナサクヤヒメ

さて、気になるミュージカルのストーリーをザザッとご紹介しましょう。

はじまりの舞台は、新富町の某所で開催中のクリスマス仮装パーティー。そこに突如現れたのは、コノハナサクヤヒメを名乗るひとりの女性。警官の問いに自分の家も帰り方も分からないと答えるその女性は、不審に感じた警官と共に交番へ向かいます。

そこで1つ、また1つと続けられる女性の話。それは、神話に出てくる神様やヒムカの国に関する昔話でした。初めは疑っていた警官でしたが、だんだん女性の話に夢中になっていきます。

じわじわと見ているものを引き込んでいく神話の世界。その先には、波乱万丈な「ヒメたちのものがたり」が繰り広げられるのでした。

小学生でも理解しやすい仕組み

この舞台の魅力は、ミュージカルを通じて神話の世界を体感できるという点です。コノハナサクヤヒメの話に合わせて随所に解説が入るので、子どもたちでも理解しやすい構成になっていました。

会場からは、歓声や笑い声に混じって「へぇー。すごーい」と感心する子どもたちの声も聞こえてきます。

現世から神話の世界へ

舞台は終盤。現代の交番に現れたのは2人の女子高生。でも、どうやら様子がおかしい…。

なんと、裏切りにより恨みを持った神話の神々の怨霊が取り付いていたのです。

事態を解決するため、コノハナサクヤヒメは神話の世界へ怨霊とともに向かいます。なぜか一緒に付いて行き、みんなとはぐれてしまった警官は、神々の会話のやりとりの中でコノハナサクヤヒメの話を思い出し、解決しようと立ち上がりますが、話が噛み合わず右往左往。

そんな警官のピンチに現れたコノハナサクヤヒメ。全ての真実を打ち明けられた怨霊たちは、無念を晴らし、警官は現世に戻ることができました。

とっつきにくそうなイメージの神話を、コメディあり、まるで昼ドラのような泥沼劇ありのテンポのよい構成に仕立てたストーリーはとてもよくできていて、エンディングでは会場中が拍手喝采!

地域住民が地元に関心を持つきっかけに

ミュージカル終了後、観覧者の一人が感想を聞かせてくれました。

娘が出演しているので観に来ました。普段、ミュージカルを会場で見る機会はほとんどないのですが、娘のおかげで楽しい時間を過ごすことができました。親バカかもしれませんが、娘のプロさながらの演技に感激。これからも、やりたいことにはどんどん挑戦してもらいたいです。

今回の会場となった新富町文化会館は、約800席。その大半を埋め尽くしたミュージカルが町民出演の作品で、しかも10年以上も続けて上演されているという事実。新富町民ミュージカルはなぜこんなに愛されているのでしょうか。

観覧されていた町長にお聞きしました。

「やっている人が何より楽しんでいること。それを見て周りも楽しんでいること。理由はいろいろあると思いますが、やはり楽しいことだから続いているんじゃないですかね」

2020年の舞台も楽しみですね!!

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