じっとりと汗ばむような雨上がりの7月17日夕方、新富町で夏限定の「こゆ夜市」が開催されました。
新富町に住んで2か月の私は、こゆ市朝市には行ったことはあるものの、こゆ夜市は初めてでした。
最初に目についたのはたくさんの子どもたち。新富町で小中学生を見かけるのは登下校のときくらいなので、こんなに子どもたちがいたのか!と驚きました。
焼き鳥やかき氷、焼きそばなど美味しそうな香りが漂う中、なんだか懐かしいおもちゃを広げて、子どもたちに囲まれている男性を発見。新富町に引っ越したばかりの村岡が直撃取材しました。
世界で常に進化し続ける競技。無限大にある技が魅力
男性の近くに行ってみると、なんと手にしていたのは、懐かしのヨーヨー。彼のパフォーマンスに子どもたちは目を輝かせて夢中になっていました。
彼の名は、ちぃさん。宮崎県を中心に活動しているヨーヨーパフォーマーです。
普段は、宮崎市で会社員として働いており、土日を使って「ヨーヨーパフォーマーちぃ」として活動されているとのこと。こゆ夜市では、実際に技をやってみせながら、子どもたちに優しく教えていました。
彼自身もヨーヨー愛が熱く、インタビュー中もいろいろな技を繰り広げてくれ、「すごーい!」が止まらない私。
最近ではなかなか目にすることが少なくなったヨーヨーですが、この活動のきっかけを伺いました。
「僕は今34歳なのですが、10歳くらいの時にハイパーヨーヨーが流行ったんです。それから気づけば24年間ヨーヨーを続けています。」
「パフォーマンスを始めるきっかけは、11年前に出演したラジオ。DJから人前でやってよと言われたのがきっかけですね。今は、声をかけていただいた宮崎県内のイベントに行って披露したり、隣町の公園やマルシェなどで練習も兼ねて披露したりしています」
色違いのハイパーヨーヨーを見せてくれるちぃさん
なんと24年もヨーヨーを続けているちぃさん。私の年齢も優に超えていて驚きです!
そして、ハイパーヨーヨーは、1990年代生まれには懐かしすぎるおもちゃ。当時の男子は、一人一個持っていたのではないかと思うほど流行ったようです。
それを今も続けているちぃさんにとって、ヨーヨーの魅力とは何なのでしょうか?
「昔からテレビゲームはあまりしない方でした。クリアしてしまうとそこで終わってしまうので飽きてしまって。でもヨーヨーは、技が2〜3万もあって無限大なんです。しかもこうしている今も世界中で新しい技が生み出されています。没頭しやすい性格でもあるので、次々とクリアしたい技が出てくるのはとても面白いですね」
今は、パフォーマーとして活動も増え、披露するネタをヨーヨー以外にも、コマやけん玉、バスケットボール回しなど幅広いパフォーマンスで、楽しませてくれます。
実際にインタビュー中、私も回転しているヨーヨーに指を乗せるというコラボ技を体験させてもらいました。どきどきしながら指を出すと、スッと私の指にヨーヨーを移動させるちぃさん。細かな振動はありつつも、回転の速さで乗っている感覚はほぼなし。
このヨーヨーは「バタフライ型」という投げたら戻ってこないタイプのヨーヨーらしく、習得するのになんと6年もかかったそう。これは子どもだけでなく、大人も童心に返りワクワクさせられます!
ヨーヨーの魅力を多くの人に伝えたい
そして、実は新富町新田出身というちぃさん。地元新富町のこゆ夜市へ出店する想いを尋ねてみました。
「夜市だけじゃなく、朝市にも何度か出店させてもらっていました。規模が大きすぎず、小さすぎず、アットホームなところが好きですね。近所でもあるので、僕としてはとても過ごしやすい環境で楽しく活動ができています」
SNSで発信もしており、Instagramを見て、遠方から新富町まで会いにきてくれる方もいるとのこと。観客の子どもたちの親御さん世代が懐かしがってくれたり、技を決めた時に反応してくれるととても嬉しいと語る笑顔がとても素敵です。
最後に、これからの活動について伺いました。
「同級生でもここまで続いていることがあるのは多くはないと思います。まずヨーヨーがここまで進化していることを知ってほしいですね。そして、今年の4月にヨーヨーチームを作ったんです。その名も『チームヨーヨーヒナタパフォーマーズ』。まだロゴなどは制作中なのですが、フローランテ宮崎を拠点に活動予定です。そこからどんどん地域にヨーヨーの魅力を地域に広げていきたいです」
こゆ夜市の忙しい中、ヨーヨー愛をたくさん語ってくれたちぃさん。お時間を取っていただき、本当にありがとうございました。これからの活動を応援しています。
みなさんも、こゆ朝市や夜市でちぃさんを見かけたら、ぜひヨーヨーに触れてみてください!
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